『家庭料理』とは何か?と改めて考えると意外と難しいような気がします。
・おいしいもの
・毎日食べるもの
・健康な体を作り、維持するためのもの
・年齢や好みの異なる家族1人1人のためのもの
・”家”で食べるもの
・家族や知人と一緒に食べるもの
・普通の人が簡単に作れるもの
・高価な食材は使わないで作るもの
・既製品を多用せず、添加物、保存料等を押さえて作るもの
物の本で読んだ言葉ですが、「今大事なのはお母さんやおばあちゃん達の作っていた家庭料理だ」ということを、確かフランス人の有名なシェフが弟子に語ったそうです。早くしないと、昔からの家庭料理が消えていってしまうから、今の内に記録しておいた方が良い、と。ファストフードが世の中に広まって、昔ながらの料理の一部が消えつつあるのは世界的な傾向だと思います。全て昔の方が良かった、というつもりはありませんが、伝えられてきた良い物は次の世代にも残しておきたいとは思います。
『和食』について
最近、『和食』が世界的に評価を受けています。健康的であること、見た目の美しさ、美味しさ、等色々理由があると思います。『和食』は,「外来の食文化を日本人の嗜好に合うように仕立て直し、昇華させたもの」(伝承料理研究家の奥村 彪生さん)というとらえ方があります。旅をして、その土地に固有の料理を食べると、初めて口にしたものの中に魅力的なものを発見することがあり、それが旅行の楽しみの一つでもあります。日本はもちろんのこと、いくつかの外国の土地の料理を食べた記憶があり、その経験の総体が、私の提供する料理ということになるのだろうと思います。
”おいしい”ということ
たまにですが、本当においしい、と思う料理に出会うことがあります。私には到底まねできない、と思われるような料理を食べた時には感動を味わいます。そして、おいしいものを食べると元気がでるのです。味覚は、舌だけにあるのではないそうです。内臓にも味覚のセンサーはあって、味を感じることが出来るのだということです。これは別の言葉で言えば、食べる事が難しくなって胃瘻で栄養分だけを与えられている人も味わうという感覚を持っている、ということです。ですから、単に栄養分だけをとるのではなく、おいしいものを食べる事が全ての人にとって大事だ、ということだと思います。
自信がある訳ではありませんけれども、自分にも何か出来るかもしれないと思って、色々試みてみようと考えております。